かかりつけ医とは
“かかりつけ医”は患者さんの全身の健康管理を長年にわたって管理するお医者さんで、具体的には町の開業医さん(診療所)です。1回治療や手術をしたら治る病気は実際には少なく、長年にわたって薬や生活習慣改善によって管理していく病気がほとんどです。そのような病状が安定している場合の健康管理に大きな力を発揮してくれます。
また、小さい軽い病気やけがならばそのまま診察してくれます。もし大きな重症の病気やけが、あるいはそれが疑われる場合は大きな病院に紹介してくれます。
“大きな病院”と“かかりつけ医”の違い
“大きな病院”は大きな手術や検査ができる設備を有していて、それを行う専門の医師がいます。逆にほとんどの時間はこれらの手術や検査に従事しているため普段の患者さんの全身の健康管理を行うのは苦手です。
実際に受診する際も、担当医の外来がない日は診てもらえなかったり、受付で待たされ、検査室で待たされ、診察室で待たされ、会計で待たされ、1日がかりになります。“かかりつけ医”ならば、毎日同じ担当医が診察してくれて、受診の時間や手続きも簡単です。
ただし、専門的な検査や手術を受けるには“大きな病院”でなければできません。その場合は“大きな病院”を受診して検査や手術の予約を入れることになりますが、その際“かかりつけ医”からの紹介状があると、受診する科がはっきりし、その後の流れがスムーズになります。
“大きな病院の役割”と“かかりつけ医”との連携
“大きな病院”の一番重要な仕事は専門的な検査や手術を行うことです。そのため“大きな病院”では専門分野に分かれて診療を行っています。手術後の病状が安定している患者さん等が多数受診されると、これらの専門的な検査や手術を行う時間がなくなり、特に救急患者さんに対応ができなくなります。
病状が安定したら全身の健康管理を含めて、かかりつけ医を受診するようお願いします。
皆さんにお願いしたいこと
現在、医師不足や看護師不足が深刻化しています。しかし、少ない人員数でもなんとか皆さんの健康を守る、命を助ける医療を続けていかなければなりません。
“大きな病院”と“診療所(いわゆる開業医さん)”ではその仕事の役割が異なっており、お互いに連携を取り合って、この目標を達成できるよう工夫しています。“大きな病院”にすべての人々が集中し続けてしまうと、重篤の症状や大きなけがに遭遇した患者さんを治療することができなくなります。地域の皆さんが、“大きな病院”と“診療所(開業医さん)”の役割分担を理解して、たとえ“大きな病院”で大きな手術を受けた後だとしても、その後病状が安定したら“かかりつけ医”を見つけて普段の診療はそこで行ってもらうようお願いいたします。
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