病院は診療時間内に受診しましょう

一見便利な夜間や休日の病院救急外来。でも、次のような制限があるのを御存じですか。

• 救急外来を受診すると、診療報酬体系の規定により、同じ診療内容でも自己負担が割高になります。
• 救急外来の診察は、当直医が行っています。当直医はさまざまな科の医師が1,2名ずつ、交代で担当します。緊急事態で当直医が必要と判断した場合を除いて、専門科の診察は受けられません。
• 救急外来は、緊急事態の対応を目的としています。緊急事態とは、急がないと命に関わる可能性が高い状態です。救急外来では、このような患者さんを優先的に診察します。自覚症状が強くても、医学的には緊急性がない場合、待ち時間が長くなります。
• 緊急性がない場合、救急外来では応急処置のみを行います。薬も必要最小限しか出しません。適切な診断のためには、翌日診療時間内の受診が必要になります。
• 救急外来では、医師以外のスタッフも交代で当直体制をとっています。したがって、検査も救急事態に対応する分しかできず、診療時間内のような精密検査は行えません。

正しい診断や治療のためには、平日日中の診療時間内に病院を受診していただくのがベストです。
軽い症状の際は、夜間や休日にあわてて救急外来を受診するよりも、翌朝まで待って診療時間内に受診することをもう一度考えてみましょう。