2006/03/09 |
平成18年2月23日(木)午後3時15分から上越医師会館にて、「平成17年度上越地域健康診査事業懇談会」が開催されました。この懇談会は、地域保健活動に従事されておられる保健所・行政の保健師を始めとして関係職員の研修と交流の場として、毎年開催いたしております。
今回は、若年層に増加傾向のある子宮頚がん検診と60歳以上の男性に発見率の高い大腸がん検診成績について当センターの渡邊妙子臨床検査技師より「がん検診について(子宮頚がん・大腸がん)」と題して発表し、引き続き特別講演に移りました。
今回の特別講演の講師には、佐久総合病院副診療部長の西澤延宏先生をお招きし「肺癌の克服を目指して-CT検診のすすめ-」と題してご講演をいただきました。がん全般のお話から南佐久郡の肺がん検診および佐久総合病院人間ドックの実績についてのお話がありました。胸部X線検診と比べCT検診では小さく淡い影の肺がんも捕らえやすく、死角が少ないので高率で発見される利点があります。その反面、被曝が多い・要精検率が高い・料金が高額などの欠点もありますが、CT検診で発見される自覚症状のない初期の段階なら、開胸せずに行える胸腔鏡による手術が可能で予後の成績も良いということです。現在欧米では歯止めが掛かっているタバコ消費量が日本では増加し、肺がんによる死亡が増えています。現時点で肺がん発見率の報告に留まっているCT検診の有効性を証明する事が、今後必要となります等のお話がありました。
当センターにおきましても、平成18年4月から最新鋭のマルチスライスCTを導入し、人間ドック健診等のオプション項目として実施いたします。 |
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