2006/02/15 |
平成18年2月9日(木)、上越医師会館にて「第15回上越地域学校検診懇談会」が開催されました。この懇談会は、例年、学校検診事業の円滑なる推進を図るため、関係各位の研修と交流の機会として行われており、上越地域の養護教諭、教育委員会担当者、学校医等、約60名の出席がありました。
今回の特別講演の講師には、新潟大学医歯学総合病院小児科講師の菊池透先生をお招きし「小児の生活習慣病の問題と対策」と題して、ご講演をいただきました。小児肥満の問題点、小児生活習慣病の現状、指導についての話があり、特に小児生活習慣病対策の基本は「学校での健康教育」である。その理由として、日常的に子供及び保護者との接触ができる利点があり、保健教育は学校で行うべき本質的な課題である。子供の頃に適正な食習慣、運動習慣、禁煙習慣を身につけた人は、適正な体格、健全なこころとからだを維持でき、本人および子孫の健康を維持することができる等のお話がありました。
【小児期の生活習慣病の概念】
食事や運動などの生活習慣に深く関係し、動脈硬化促進危険因子といわれる肥満、高脂血症、糖尿病、高血圧などを生活習慣病という。現代のように豊で、平和で、自由なライフスタイル(都市型文化生活)のもとで、必然的に生じてくる小児の健康障害と考えられる。(ただし、広義には喫煙、禁煙、薬物等も含まれる)
~菊地先生の資料より~ |
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