コンビニ受診とは ~医療機関の適正な利用について~
コンビニ受診とは、一般的に外来診療をやっていない休日や夜間に緊急性のない軽症患者が病院の救急外来を自己都合で受診する行為を指します。
平日の昼間に体の不調を自覚しながら「日中は約束があるから」、「夜の方が空いているから」等を理由とし、休日や夜間に重症者の受け入れを対象とする病院の救急外来を自己都合で受診する行為です。
病院の救急外来は少数の重症者の対処に特化しており多数の患者を診療できる体制にはなっていません。
コンビニ受診をする患者さんの中には、専門医による高度な診療や精密検査を要求することもあり、対応に苦慮するケースも多くあります。
このような受診形態の患者が増え、重症患者の対応や入院中の患者の急変への対応が困難になったり、医師が休養をとれず翌日以降の診療に支障を来すなどの問題が発生しています。
「コンビニ受診を控える」ということは決して「無理して我慢する」ということではありません。本当に必要な人が必要な時に医療を受けられるように、症状に応じて病院と診療所(かかりつけ医)を使い分け、『軽症の人は、より重症な人に診療の機会を譲りましょう』 ということです。
御自身で「症状が軽いな」と思ったら、すぐに病院を受診するのではなく、まずは「かかりつけ医」を受診しましょう。そのためにも普段から気軽に相談できる「かかりつけ医」を持つことが大切です。